無意識の瞬間
調教における広義の責めは、まずは相手に無意識な空間を創造する手段のためと思われる。
狭義の責めとは一般に言う調教における具体的な内容全てだろう。
その無意識な空間とはいわゆる無の世界である。
現実は様々な創造物であふれているが、この世界においてリセットを行う。
すべてが無になる瞬間を味わう。
主は無の瞬間に五感をフルに使い、
欲望、快楽などを強烈にかつ瞬時に、そして何重にも何倍にも刻み込む。
刻み込む行為というのは肉体的、精神的な責めを含む狭義の意味での責めである。
ただそうなるためには、ある程度の経験が必要である。また何度も繰り返す必要がある。
従の方もそうやってより快感を得やすい土台が出来てゆく。
また良くも悪くも人間の性嗜好というものは幼少の頃の性体験によって容易に変化しやすいものであるので、
どのような責めで相手が快楽を感じるかは個人差がある。
よって、主はその体験を聞き出し参考にしながら調教のメニューを考えていかなければならない。
またその捻れの強い方が調教する側にとっては容易に刻み易い。
主はそのことを的確につかみながら行うべきである。
そして調教とはイマジネーションの豊かな者がやりやすいだろう。
どんなことでも取り入れてみればいいだろう。
無意識な瞬間を味わえる人は幸せだ。
以上の観点から調教を行うことも興味深いものかもしれない。
お互いの無意識の空間を共有するために・・・。
2004.06.06 heartz
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