2000.12.4 発見はもうひとつあった。 苛められて、いたぶられて、「ありがとうございます。」と思う感覚がやはり今までわからなかった。勉強と同じでひとつわかりかけると、次から次へと目の前が広がって行くのに似ている。鞭にしろ、蝋燭にしろ、浣腸や露出にしろ、あんちゃんじゃないけれど、「そこに愛はあるのかい?」と、不思議でたまらなかったのだ。SMになぜ信頼関係なんだ?と不思議でならなかった。全ては同一線上にあったのかもしれないと思った。それは異常な行為には違いないだろうけれど、なぜか不快感はなかった。具体的な言葉ではまだ言えないし、ほとんど理解できていないのだけど、自分の中の動物的な感覚の部分で反応してたと言うか、頭で考えたら絶対にわからないだろうというところで、何かを感じた気がした。かなり漠然とした言い方で、自分でも歯がゆいのだけど、その瞬間何を考えていたかというと、私は嬉しかった。ただ嬉しかった。この感覚は自分が一番驚いた。一瞬顔をそむけたのだけれど、それはほんの一瞬だった。苛められていると感じたからではないし、快感を感じられる行為ではなかった。なのに、そう感じてしまったのは不思議でならない。実 はheartzさんには見えてなかったと思うけど、この時私は泣いてしまったのだ。(嫌だったからではない。)私の中にはまだ捨てきれないものがたくさんあって、heartzさんをheartz様ともご主人様とも呼ばない事もそのひとつだ。だから「奉仕」の精神はないし、「調教」されている自覚もない。拒んでいるわけではなくて、いつか自然とそう言えて思えるようになるまで、無理に言ったり、言い聞かせるのはやめようと思っている。そんな私が自然に動いていた。あまりに異常な行為で何かが弾けていたのかもしれないけれど、あれは本当に不思議な感覚だったし、感動もしていた。heartzさんは黙って抱きしめてくれたけれど、「よく頑張ったね。」と、言ってくれてる気がしたのだ。私がもう少し素直だったら、大泣きしていただろうし、頭の中でこだましていた「ごめんなさい。」のひと言も言えただろうと思うと、少し自己嫌悪だ。でもわかってくれていただろうと思ってもいるんだけど。ああ、これを信頼関係って言うのか。う〜ん、やっぱり不思議だ・・・。


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