感想(その5)
ユキ
私は今まで「生きづらさ」をいつも感じていました。
感受性が人より少々強いことが原因なのかなと思っていました。
些細なことで傷ついたり、悩んだり、喜んだり・・・心が休む間もなく、いつも何かに反応している状態で、
疲れてくると妄想や空想の「自分の世界」に逃げていました。
「自分の世界」に閉じこもっていると、いつの間にか現実との境界があいまいになっていて、真実が見えなくなってしまうことがよくありました。
では感受性の感度を下げればよいのではと思い、なるべく反応しないようにしてみました。
そうするとかえっていろんなことが気になって、ますます疲れてしまいました。
そんな時あるサイトを偶然見つけました。そこには「貴女を解放する」と書いてありました。
「楽になりたい」という私の気持ちが通じたのかと思うくらいに驚きました。
そしてそのサイトの管理人にすぐメールしました。・・・その後は割愛します。
以下は「プラトニック・アニマル」を読んで自分なりに要約したものです。
−「かくあらねばならない」という自分の価値観や固定観念をどこまで捨てられるか。捨てるにはどうすればよいのか?
「そんなこと考えてはいけない」「そう思ってはいけない」などと自分の気持ちを否定しないで、受け入れること、認めること。
つまり喜怒哀楽を素直に表現できるような心の状態にすること。
− 私は今まで自分の感情を抑圧してきました。特に怒りや苦しみは強い力で抑圧し、絶対に表に出さないようにしてきました。
そんなことが当たり前だと思っていました。しかしこの本を読んで気づいたのは、
この抑圧は喜びや楽しみをうまく表現できなくしていたということです。
私の「生きづらさ」は感受性の強さの問題ではなく、喜怒哀楽の表現の仕方に問題があったのです。
確かに、感受性の強い人は五万といるし、必ずしもみんながみんな辛いかといったらそうではないですから。
喜怒哀楽を素直に表現できるようにするには、今の自分を受け入れて、認めてあげることです。
そうすれば、感受性は私にプラスに働いてくれると思います。
ですが、私にとってはこれがかなり難しいことなんです。
そこでSMが登場します。
初めは快楽3:好奇心7くらいの気持ちで体験調教を受けるつもりだったのですが、
私のご主人様は思っていた以上に素敵な方で色々なことを私に教えてくれました。
メールでいやらしいことを言われたり、会った時も周りに人がいるのにかなりきわどい話をしたり・・・
初めはとにかく恥ずかしくて、なかなか答えられませんでした。
特に「調教中に『お○んこ』って言え」と言われた時には、恥ずかしくて絶対に無理だと思いました。
でもそれが言えるような状態=エゴが崩壊した状態であり「心を解放する」ためには必要不可欠なことなんだと改めて実感しました。
見栄もプライドも全てを捨てて自分をさらけ出して、相手に明け渡すこと・・それができたら、私は解放されるのでしょう。
長文ですみません。ここまで読んでいただきありがとうございます。
昔から「おまえは素直じゃない。」ってよく言われていましたが、ようやく理由がわかったような気がします。
変にプライドが高かったり、私は相当歪んでいます。
「気持ちを素直に表現すること」 言葉で書くとこれだけなのに、やってみるとかなり難しい。不思議です。
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