裕子
Heartzさん、ずっと連絡できなくてすみません!
日常に追われているうちにあっという間の瞬間に1週間が消えてしまう感じです。
ところで、今日はふっと、今まで誰にも言えなかった性の悩みについて
Heartzさんにここで打ち明けようと思い、メールしました。
最初にHeartzさんと電話で僅かにお話したときに、年齢を聞かれて26歳とお答えしましたが、
実は私はこの歳になるまで全く経験がないのです。
もちろん、お付き合いしたことはあります。
初めて付き合ったのは今から8年程前、短大を卒業する少し前のことでした。
生まれて初めて心の琴線を激しく揺さぶられるほど大好きな人が現れて、
相手も私に好意を寄せてくれて、お互いどちらから言うでもなく、
極自然にお付き合いは始まりました。
今思えばあの瞬間ほど素晴らしいと思ったことはありません。
彼と過ごしたあの時間は正に私の青春の最骨頂だったと思います。
でも・・・3ヶ月が過ぎようとしていた頃、ドライブ中に、
不意に彼が物凄い勢いで私を求めてきたのです。あまりに不意のことだったので、
とても心の準備などできていなかった私は、思わず、「やめてっ!」と短く叫んでいました。
すると「いいじゃないか。どうしても君が欲しくてたまらないんだ」と、
さらに激しく私に覆い被さってきたのです。
途端に、私は自分でも恐ろしくなるほど叫び声をあげて、
まるで殺されかけてでもいるかのような、すごい拒絶反応をしめし、
外へ飛び出して行ってしまったのです・・・
あの時の彼の凍りついたような驚きの表情と、今にも泣き出しそうな切ない表情は、
今思い出しても涙が出ます。本当に申し訳ないことをしてしまったと涙があふれてきます。
そして悲しいくらい不思議なことに、その後しばらくの間、あれほど大好きだった彼に、
自分でも説明がつかないほどの嫌悪感を抱いてしまい、
しばらくは触れたくないと、
連絡はもちろん、彼に対し何もする気が起きないまま過ごしていたのです。
もちろん、彼からの連絡もありません。
あんなにひどい反応を示されて本当に無理もないことだと思います。
やがて少しほとぼりが冷めた頃、すごい罪悪感に見舞われて、
何度も受話器に汗したのですが、卑怯にも勇気が出なくて今に至っています。
本当に・・・「彼になら何されてもかまわない」と確信していたのに、
どうして身体はああも拒絶してしまったのか、いまだに理解できません。
思えば、中学の時、部活の帰り道に見知らぬ男性に思い切り抱きつかれた時と
全く同じ反応をしてしまったような気がします。
あの時も自分でもびっくりするくらいの勢いで男を突き放して、
車道に転がり出たところを助けられたのでした。
真冬でしっかり着込んでいたので大事に至らなくてすみましたが、
厚手のコートの上から物凄い力で身体をまさぐった、
あの手の感触は今思い出しても身震いします。
あの時は本気で「この世の中から男の人が一掃されてしまえばいいのに」と思ったほどです。
でも、どうしてなのでしょう・・・私は最初にHeartzさんに告白した通り、
生れ付きMの性質を持っていて、
物心ついた時からそういうことへの憧れは強く持っています。
監禁云々・・・などの想像や妄想もとてもたくましいです。
頭の中で広がる性への妄想はこんなにも淫らなのに、
どうして現実の中ではこうも頑なに潔癖を守ろうとするのか、本当に理解できません。
社会人となって、私のことをとても大切に思ってくるれる人が現れて、
「今度こそ身も心も委ねられる」と思い、夜を迎え、ベッドの中で彼にギュッと抱きしめられ、
浴びるようにキスされた時は、
”あぁ、私も現実でもこんなに淫らに燃えることができるんだ”と、とても嬉しく思いましたが、
いざ、挿入されるときになると、やはり、「お願い。今日は・・・ごめんなさい」と
拒否してしまうのです。
彼もとても大切にしてくれ、「裕子がその気になるまでは絶対にしないから、
心配しないで大丈夫だよ。」と言ってくれます。・・・何だかこんなことを告白して、
だんだん自分でも情けなくなってしまいました。
でも、1度、Heartzさんにご相談してみたかったのです。もし、よろしければご連絡ください。
Heartzさん、 お元気ですか。
今、ビートルズの『HELLO,GOODBYE』を聞きながらメールを書いています。
ビートルズの中で一番好きな曲。ビートルズとの出会いは、
バレエを習い始めた頃だったので、3歳の時だったと思います。
ラジオで流れていたのに興奮して、親にLPを買ってもらったのがはじまりです。
その後、バレエのレッスン中に「どうしてもあの曲じゃなきゃ踊れない〜!!」
と周りを困らせ、教室を追い出されたのを懐かしく思い出します(笑)・・・と、
全く関係ない前置きを振ってしまいましたが、例の”挿入の儀式”について、
自分の中の葛藤に悩んでいます。「馬鹿馬鹿しくてとても付き合っていられね〜よ」
と思われるかもしれませんが、この歳まで処女を守り続けていると、
「再び大好きな人が現れるまで、大切にし続けよう!」という意地と、
「言い寄って来る人たちと手当たり次第にやってしまえ!」という
女の本能がお互いを主張しあって譲らないのです。
今の彼とは・・・既に銀婚式を迎えた夫婦のような、
まったりとした関係を築き上げています。
もともと相手が強く望んでくれた交際だったので、
最初から「彼に抱かれたい」とか、デートの前の晩は興奮して眠れないというような
ときめきは余りありませんでした。職場が一緒ということもあり、
本当に熱心に仕事を教えてくれたし、
時には親にさえ言われたことのないようなことを言われて叱ってくれもします。
私もいつしか彼に熱い”愛情”のようなものを抱くようになりました。
でも、それは肉親に対するものと酷似したものだということは前から気付いていました。
実際、肉親以外でこれほど情を注ぐことができる人は彼が初めてだと思います。
でも、あくまで恋愛感情とは違う・・・彼は”結婚するまで君の純潔は守り抜く”と
私も「ありがとう・・・」なんてHeartzさんが聞いたら
明治時代のカップルのような会話をしているわけですが。父親を始め、兄にしろ、
ボーイフレンドにしろ、私の周りの男性はみんな優しい人ばかりだったような
気がします。父親なんか私を甘やかし通しでしたし、周りもそうでした。
まるで一人っ子のようにいつもベタッ可愛がりされていたのです。
だからでしょうか、物心ついた時から”強い男性に力強く支配されたい”と
ひたすら思うようになったのは。つい最近、初めて他人に「おい、お前」と
呼び捨てにされ、びっくりするほど胸が高鳴りました。
その人は、もう50歳を過ぎていて当然奥さんも私くらいの娘もいますが、
何故かとても強く惹かれてしまうのです。周りから「彼はすごい頑固で周りとの
衝突が絶えない」と聞かされていましたが、そういうところも大いに魅力的です。
彼を思って久しぶりに激しく濡れました。彼のような人こそ、
私が(私の身体が)ひたすら求めて止まない人なのだと確信しています。
そして・・・今すごくHeartzさんの声が聞きたいです。
電話してもいいですか。
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